アジアの"いま"

鈴木 博
2017/12/20 12:43
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 12月8日、豊田通商は、テクノパークポイペト(Techno Park Poi Pet Pvt. Co. Ltd.)の正式開所式典を開催したと発表しました。このテクノパークは、カンボジアとタイの国境近くのポイペトにあるSANCO経済特区内にあり、レンタル工場を提供しています。2016年9月に営業開始以降、計5社が進出し、各社の操業開始の目途が立ったことを踏まえ行われた開所式には、カンボジアのソクチェンダ・ソピア大臣(カンボジア開発評議会事務局長)、堀之内秀久日本大使他、政府関係者、地元高校生などが参加しました。
 ポイペトは、メコン地域を横断する南部経済回廊上で、タイ国境近くに位置し、バンコク中心部から約230km/約4時間で到着するため、「タイプラスワン」の生産拠点としても注目されている地域です。カンボジアはタイと比べて賃金が3分の一ほどと安いため、タイに進出している企業のうち、労働集約型の製造業が移転して来ることが期待されています。テクノパークでは、現在の第1工場がほぼ一杯になってきたことから、来年にも同規模の第2工場の建設を行いたいとしています。
 また、通常のテクノパーク事業の共用サービスとは別に、人材派遣(非熟練労働者に製造業従事者としての基礎教育を実施し、進出企業へ派遣)、通関業務、受託加工(工程の一部、労働集約型工程作業などを代行)等のサービスを提供していることも長所として挙げています。
 豊田通商では、「進出企業がモノづくりに専念できる環境整備を通じて、企業の海外進出時における初期投資および海外進出リスクの軽減をすることで、進出企業のコスト削減に貢献します。」としています。

ブログ「カンボジア経済」2016年11月18日「南部経済回廊 北部サブ回廊を走破 その5」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/240e8cc76cb8ef7924b127483be38db6

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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