アジアの"いま"

鈴木 博
2016/08/24 12:01
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 8月3日、不動産系コンサルタントのナイトフランク社(Knight Frank)は、2016年上半期のカンボジア・プノンペンの商業用及び住宅用不動産の動向に関する「マーケット・ハイライト・レポート」を発行しました。
 商業用不動産については、2016年末にも完成予定のエクスチェンジ・スクエアの完成が、グレードAのオフィス供給に大きな影響を与えるとしています。また、イオンの2号店、ホテル・オークラ、スターツ等の日系企業による投資も今後の市場に大きなインパクトがあるものと見ています。
 住宅用不動産については、現在建設中・計画中の事業が全て完成すると仮定すると、2020年までにコンドミニアムの戸数は、現在の約8倍の3万戸程度に達するとしています。賃貸料は、前年同期比で既に7.2%値下がりしており、今後の供給増により更に下方圧力がかかるものと見られます。また、コンドミニアムの売り出し価格は、2016年第1四半期の2843ドル/平方メートルから1823ドル/平方メートルへと35.8%下落しています。その主な理由を、中所得以下の層をターゲットにした物件の増加としていますが、供給過剰の影響も無視できないものと見られます。

ナイトフランクの新聞発表(英文です)
http://www.knightfrank.com.kh/news/knight-frank-the-independent-global-property-consultancy-today-released-its-third-publication-for-their-market-highlights-report-series-providing-insight-across-phnom-penh%e2%80%99s-commercial-and-resident-09672.aspx

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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