アジアの"いま"

鈴木 博
2017/02/08 08:31
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 1月23日、欧州特許庁(European Patent Office)は、カンボジア政府と協定に調印し、カンボジアがアジアで初めての拡張国(Validation States)となったと発表しました。この協定により、カンボジア国内においても欧州特許庁が認めている特許は保護されることとなります。協定は、カンボジア工業手工芸省のチャンプラシット大臣、ブノワ・バティステリ(Benoît Battistelli)欧州特許庁長官によりプノンペンで調印されました。協定は、本年7月1日から発効する予定です。なお、カンボジア側は、医薬品については、過渡期間中この協定の対象としないとするWTO適用除外の対象とするとしています(ジェネリック医薬品に対する配慮です)。また、この協定と合わせて、カンボジア工業手工芸省の特許管理能力強化のための協力計画も調印され、今後、欧州特許庁から支援を受ける計画です。
 この協定により、欧州で申請・認可された特許がカンボジアでも保護されることとなり、欧州企業にとっては、カンボジアに進出するインセンティブの一つになるものと期待されます。

欧州特許庁の新聞発表(英文です)
https://www.epo.org/news-issues/news/2017/20170123.html

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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