アジアの"いま"

鈴木 博
2018/01/24 08:57
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 カンボジア内務省によりますと、2017年の交通事故死亡者数は、対前年比3.7%増の1780人でした。2016年の交通事故死亡者数は1718人と、2015年の2265人から大幅に減少していました。道路交通法改正で罰則が厳しくなったことが要因とみられています。2017年は死亡者数が増加に転じましたが、交通量の増加などによるものと分析されています。2017年の交通事故件数は前年比4.6%減の3531件、交通事故による負傷者数は16.2%減の5539人とされていますが、届出されていない事故や負傷も多数あると見られます。
 日本国内における2017年中の交通事故による死者数は3694人ですが、車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。
 交通事故の主な原因としては、スピード違反、飲酒運転、無免許による未熟運転、無謀運転、不注意運転等が挙げられており、死亡事故の大多数がオートバイ乗車時の事故で、死因の大多数がヘルメット未装着による脳挫傷とのことです。
 公共事業運輸省では、毎年交通事故を10%減少させ、2020年までに死亡者を半減させるとの目標を立てていますが、その実現は困難な状況です。交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が必要とみられます。また、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会があるのではないかと見られます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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