アジアの"いま"

鈴木 博
2020/02/19 08:18
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 カンボジア国家交通安全委員会によりますと、2019年の交通事故件数は前年比26%増の4121件、死亡者は12%増の1981人、負傷者は29%増の6141人でした。毎日平均5.4人が交通事故で死亡していることとなります。なお、届出されていない事故や負傷も多数あると見られます。

 日本国内における2019年中の交通事故による死者数は3215人ですが、車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。

 交通事故の主な原因としては、スピード違反、飲酒運転、無免許による未熟運転、無謀運転、不注意運転等が挙げられています。国家交通安全委員会では、道路交通法の適用強化を推進するとしています。また、民間企業や工場、学校等で、道路交通法に関する教育や指導を行っていきたいとしています。

 交通事故は、カンボジアにとって重大な問題となりつつあり、交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が必要とみられます。また、海外からの支援についても、今のところ交通安全対策は重点となっているとは言い難いところがあるため、ドナー各国や国際機関にその重要性を訴えていく努力も必要であるものと見られます。特に、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会も十分にあるのではないかと考えられます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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