アジアの"いま"

鈴木 博
2019/08/07 19:29
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 カンボジア経済財政省は、国会における2020年国家予算法案策定のためのワークショップで最新の経済予測を発表しました。経済成長率は、2018年7.5%、2019年7.1%から2020年は6.5%に減速すると予測しています。経済財政省のヴォンセイ・ビソット次官は、2020年の経済成長率は減速して6.5%になるものの、この成長率は健全なレベルであるとしています。また、外的要因に適正に対処するためには、競争力強化と外国投資誘致のために本格的な改革努力が必要であると指摘しました。更に、EUの特恵関税制度EBAの資格停止が課されても、ビジネス環境整備に向けた改革に取り組んでいけば、健全なレベルの成長を達成可能であると強調しました。EBAの資格停止は、長期的に見れば、カンボジア経済を鍛えて行くためには良いことになりうるとの見解も示しています。具体的な改革としては、雇用拡大、競争力強化と輸出市場多様化のための構造改革、財政管理の改善、公的機関の能力開発に取り組む必要があるとしています。

 国際機関は、カンボジアの成長率について、当面好調を維持すると見ています。国際通貨基金(IMF)は2019年6.8%・2020年6.7%、世界銀行は2019年7.0%・2020年6.9%、アジア開発銀行(ADB)は2019年7.0%・2020年6.8%とそれぞれ予測しています。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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