アジアの"いま"

鈴木 博
2020/06/03 12:45
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 5月25日、カンボジアの商業銀行最大手のACLEDA銀行が、カンボジア証券取引所に上場しました。3月から新規株式公開(IPO)の手続きを進めていましたが、新型コロナの影響もあって、スケジュールは若干遅れていました。新規発行は、4,344,865株となり、約1720万ドル(約18億4000万円)を調達しました。2497人・社の投資家が新たに株主となりました。また、従業員持ち株会を通じて同行の職員も間接的に株式を所有することとなります。
 初日の取引では、1株当たりの公募価格(1万6200リエル:約423円)を1.9%上回る1万6500リエルの初値を付け、終値も1万6500リエルでした。しかし、2日目、3日目と大きく上昇し、5月27日の終値は、1万9600リエルと公募価格から21.0%の上昇となっています。出来高も5月27日には、約25万株、117万ドル相当となり、カンボジア証券取引所としては、大変な活況を示しています。

 カンボジア証券取引所は、2011年に開設されたものの、上場会社数が伸びず、株価・出来高とも低迷が続きました。2019年から、動きが出始め、2018年に比べて、株価指数は58%上昇し、出来高は5倍に膨らんでいます。上場式典に参加したオウン・ポン・モニロット経済財政大臣は、資本市場からの資金調達が活発化することに期待を示しています。
 今回のACLEDA銀行の上場で、株式上場企業数は6社となりました。新型コロナの影響はあるものの、カンボジア証券取引所では、今後も株式・社債の上場が続くことに期待を示しています。カンボジアの証券市場の今後の活性化が期待されます。

カンボジア証券取引所のサイト(英文です)

http://www.csx.com.kh/main.do

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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