アジアの"いま"

鈴木 博
2014/02/04 11:49
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カンボジアからの2013年の輸出は、2012年の55億ドル(約5610億円)から25%以上増加して、69億ドル(約7040億円)に達しました。また、輸入は、2012年の79億ドル(約8060億円)から14%増加して90億ドル(約9180億円)に達しました。

 

カンボジアからの輸出の8割以上は縫製品が占めています。また、最大の輸出先は引き続き米国で、全体の37%を占めました。昨年の総選挙以降、縫製セクターでは、労働者によるストライキも頻発し、12月以降は大規模デモも行われています。この影響は、今後顕在化してくるものと見られます。

 

カンボジア政府では農産物の輸出も振興しています。しかし、2013年の輸出量は、290万トンほどで、2012年から大幅な増加は見られなかったとしています。内訳は、乾燥キャッサバ100万トン、フレッシュ・キャッサバ67万トン、精米37万トン、砂糖20万トン、コーン16万トン、カシューナッツ8万トン等となっています。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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