6月6日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)とタイの中央銀行であるタイ銀行は、プノンペンで二国間協議を開催しました。この会議では、カンボジアとタイにおけるQRコードによる越境電子支払の第2フェーズを開始することが宣言されました。2020年2月18日に開始された第1フェーズでは、カンボジア人がタイにおいてQRコードによる支払いが可能となっていました。今般の第2フェーズでは、タイ人がカンボジアにおいてQRコードによる電子支払が可能となりました。
第1フェーズでは、カンボジアでKHQRを利用しているカンボジア人は、タイでは760万ヵ所でQRコードを利用した電子支払が可能となっていました。第2フェーズでは、タイQRを利用しているタイ人は、カンボジアでは150万ヵ所で電子支払が可能になります。
カンボジアでは、QRコードによる電子支払は急速に増加しており、2022年には、eウォレットの数は1950万以上になり、取引回数は10億回、取引金額は2728億ドル(約38兆円)に達しています。また、カンボジア国立銀行では、タイ・マレーシアとの電子支払の相互乗り入れの成功を基に、ラオスやベトナムとも電子支払の相互乗り入れを協議中であるとしています。
遅れた国と思われがちなカンボジアですが、ITやフィンテックでは、日本や先進諸国に追いつき追い越していこうとしています。今後の発展が期待されます。
カンボジア国立銀行のサイト
https://www.nbc.gov.kh/english/news_and_events/news_info.php?id=690