アジアの"いま"

鈴木 博
2014/02/19 15:43
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カンボジア中央銀行(NBC)のデータによりますと、2013年末のカンボジアのマイクロファイナンス機関38機関の貸付残高総額は、2012年末の8億1300万ドル(約829億円)から44%増加して11億7000万ドル(約1193億円)に急伸しました。預金残高総額も、2012年末の2億2600万ドル(約231億円)から、2013年末には61%増の3億6400万ドル(約371億円)に達しています。

 

カンボジアマイクロファイナンス協会では、この好調の要因を、既存の顧客への貸付額の増大と農村部におけるマイクロファイナンスへのアクセスの改善等と分析しています。マイクロファイナンスにとって、農業が引き続き最大の貸付先ですが、屋台等を含めて零細な商業も重要な貸付先となっているとしています。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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