アジアの"いま"

鈴木 博
2019/03/27 10:10
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 カンボジアの3つの主要国際空港(プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル)を管理するカンボジア・エアポーツ社は、シアヌークビル空港の整備を続けていますが、今般、滑走路延長工事に着工しました。これまでの2500メートルから3300メートルに延長するもので、総コストは2100万ドル(約23億円)となっています。2020年前半の完工を見込み、完成後は3空港の中でも最長の滑走路となり、大型航空機の発着が可能となるとしています。2018年のシアヌークビル空港利用者数は、対前年比92%増加し約65万人となっています。

 2月18日、カンボジア政府は、プノンペン近郊での新たな国際空港の建設計画を進める目的で、特別委員会を設立しました。建設予定地であるカンダール州の知事など23人で構成し、会長にはチア・ソパラ建設相が就任しました。特別委員会は、建設用地の最終決定や土地価格の算定、土地収用問題の解決支援、関係省庁との調整などを担当するとしています。特別委員会は、早速2月28日、建設予定地のあるカンダール州と隣接するタケオ州、土地登記当局に対し、開発予定地の土地所有者を特定するとともに、対象地区での土地売買など全ての土地取引を一時停止させることを決定したとのことです。

 カンボジアでは、航空需要は順調に増加しています。主要3空港(プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル)は、それぞれターミナルの拡張工事を完了し、当面の需要増には対応可能となっていますが、引き続き、地道なインフラの整備・拡充が必要なものと見られます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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