アジアの"いま"

鈴木 博
2019/07/10 10:56
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 7月2日、東京のアセアンホールにて、日本アセアンセンター主催の「カンボジアにおける最新の政治・経済事情セミナー」が開催されました。会場には、様々な業種の方々約150名が集まりました。
 カンボジアは、インフラの整備も進み、南部経済回廊を活用した国際的サプライチェーンに組み込まれ、自動車や電気機器の部品の製造拠点として存在感を増してきています。また、2014年にプノンペンで1号店を開店したイオンは、昨年2号店を開店し、3号店も計画中です。

  カンボジアの経済は、7%前後の成長率が続く高度成長期にあり、物価上昇率や対外債務等のマクロ経済指標も問題ない状況です。低賃金を活用した労働集約型軽工業は、カンボジア経済の主要エンジンとして輸出や雇用を支えています。これに加え、サプライチェーンを活用した部品産業等も輸出に貢献し始めています。経済は順風満帆ですが、政治面ではリスクが高まりつつあります。昨年の選挙がらみの現政権の強権的対応に欧米は批判を強めており、EUは特恵関税の見直し手続きに着手しています。一方、現政権を支持する中国は、外国直接投資でも観光客数でも第1位であり、プレゼンスを高めています。米中冷戦の中で、カンボジアは中国への傾斜を強めつつあります。

  そのようなカンボジアの最新の政治・経済事情、日系進出企業の企業戦略について、カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストの鈴木博が解説しました。

 これまでのネガティブイメージを払拭して、アセアンの生産ネットワークに組み込まれつつあるカンボジアは、日系企業の投資先としても存在感を増してきています。今回のセミナーでも、引き続き多くの方々がカンボジア投資に熱心な興味を持っていることが示されました。

日本アセアンセンターのサイト

https://www.asean.or.jp/ja/invest-info/eventinfo-2019-06/

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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