カンボジアの米価が、タイの米買取政策の影響を受けて弱含んでいます。2013年12月末には950ドル/トンだったカンボジアジャスミンライスの価格は、2014年2月末には885ドル/トンへと7%下落しています。
タイでは、インラック政権がコメを高価で買い取る政策を開始しましたが、すぐに過剰在庫を抱えるようになり、現在では1500万トンから1800万トン程度の在庫を抱えると言われています。タイ政府では、この在庫を1月から3月にかけて毎月最低でも100万トン程度放出しているとのことです。この影響を受けて、タイのホンマリライスの価格は、2013年末の1163ドル/トンから現在の955ドル/トンへと17%も下落しています。
コメの大手輸出国であるタイのマーケットの状況は、カンボジアにも波及しており、米価は当面弱含むものと見られています。ただ、消費者米価への影響はまだ未知数と言えます。