アジアの"いま"

鈴木 博
2020/01/29 09:12
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 12月31日、カンボジア経済財政省は、国民議会及び上院で承認を受けた2020年予算法を公表しました。

 2020 年度(1~12月)予算案では、歳出は前年度比22.7%増の約82億ドル(約9000億円)、税収は24%増の65億ドルとなり、財政赤字は対GDP比5.9%となる見込みです。

 歳出をセクター別に見ると、経済関係が18億ドル(対前年度比10.7%増)、社会19億ドル(同8.6%増)、防衛・治安11億8000万ドル(同8.3%増)等となっています。

 歳入面では、税収は好調ですが、経済成長に伴う公共事業の実施等のための資本支出の大半は海外からの譲許的借款に頼っているのが現状です。政府債務は2019年6月末現在で72億6400万ドルとなり、中国からの借り入れが全体の48.8%を占めています。2020年度予算では、借入上限を14億SDR(約2100億円)と定めています。なお、カンボジアはいわゆる「債務の罠」とはなっておらず、公的債務は健全な範囲にあります。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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