アジアの"いま"

鈴木 博
2021/12/29 13:16
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 12月9日、フン・セン首相は、タクマウ市の南で工事が進むプノンペン新空港を視察しました。首相は、まず、新空港の名称「タクマウ・デチョ国際空港」を発表しました。「デチョ」は、歴史上有名なカンボジアの大将軍「デチョ・メアス」にあやかったとしています。
 プノンペン新空港の建設は、カンボジアの建設業大手Overseas Cambodia Investment Corp (OCIC)とカンボジア民間航空局(SSCA)との共同出資会社により進められています。新空港は、2600ヘクタールの広さで、総工費約15億ドルとなっています。新空港は、プノンペンの南約30キロメートルの湿地帯を埋め立てて建設中であり、A380等の大型旅客機の利用も可能な空港となる計画です。空港建設工事は、3期に分けて進められており、第1期は2023年までに供用を開始したいとしています。

 また、完成予想図(CG)や建設現場のドローン撮影動画等が公開されています。雨季に撮影されたと見られる動画を見ると、新空港の工事現場が、湿地帯の真ん中にあることがよくわかります。

 新型コロナの影響を受けて、海外からの観光客が2020年4月以降は、ほとんどゼロとなっています。このため空港需要も激減していますが、新型コロナが収束すれば、外国からの観光客の大幅増加が見込まれることから、プノンペン、シェムリアップでの新空港建設、シアヌークビル空港の拡張等が実施されています。2022年以降、新型コロナの一日でも早い収束と、カンボジア観光業の回復が期待されます。

建設現場のドローン撮影動画

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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