アジアの"いま"

鈴木 博
2017/02/01 09:44
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 新聞報道によりますと、カンボジア税務総局(GDT)は、納税者のクラス分けシステムを導入するため、昨年12月末に省令を発布しました。納税者を、ブロンズ、シルバー、ゴールドの3クラスに分けて、上位のクラスの納税者には、税務調査回数の削減等のインセンティブを与えるとのことです。
 クラス分けのための採点基準は、12の基準があり、各規準に1ポイントから2ポイントが配分され、最高評価の納税者には最大20ポイントが付与されるとしています。基準には、税務登録が完了しているか、月次申告や年次申告、納税が期限内に完了しているか、会計帳票等がきちんと整備されているか等が含まれているとのことです。合計点で1点~10点はブロンズ、11点~15年はシルバー、16点以上はゴールドのクラスを与えられるとしています。
 インセンティブの詳細は明らかになっていませんが、ゴールドクラスの納税者には、税務調査の回数削減、毎月の最低課税の免税、付加価値税の優先的な払戻手続等が期待されています。
 カンボジアでは、税務登録を行っていない中小零細企業も多く、税務登録の促進や確実な納税の促進が課題となっています。このような制度によって、税務当局の負担軽減、まじめな納税者の負担軽減が図られること等、様々な効果が期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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