アジアの"いま"

鈴木 博
2013/03/08 20:21
  • Check

  カンボジア証券取引所では、これまで一日2回の板寄せで株価を決定してきていました。毎日9:00と11:30です。カンボジア証券取引所の発表によれば、今般これを見直し、3月11日から一日6回(9:00、9:30、10:00、10:30、11:00、11:30)に増加させるとのことです。この変更により、株式の売買を希望する投資家は、待ち時間が30分に短縮されることとなり、利便性が高まります。証券会社側からは、この変更による取引量の増加や株価変動の柔軟性の向上が期待されています。カンボジア証券取引所では、この変更を、将来的に導入を目指す連続オークション方式へ進むステップの一つとして位置付けています。

 カンボジア証券取引所では、これまで政府系のプノンペン上水道公社1社のみの上場という状況が続き、株価・取引量とも停滞気味でした。3月にも期待される民間企業の上場とあわせて、株式市場活性化への努力が期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA