アジアの"いま"

鈴木 博
2018/01/10 12:12
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 12月19日、カンボジア電力公社(EDC)は、ラオスからの電力輸入契約に調印したと発表しました。ラオスから、カンボジア北部のプレアビヒア州、コンポントム州、ウドンメンチェイ州等に、115KVの送電線で電力を輸入するものです。輸入契約は、ラオスのビエンチャンで、EDCのケオ・ラタナック総裁とラオスのエネルギー大臣により調印されました。
 EDCでは、この輸入契約によって、プレアビヒア州、コンポントム州、ウドンメンチェイ州への電力供給の安定化と価格引き下げの効果があるとしています。2018年には、電力料金をこれまでの1100リエル/Kwh(約30.8円)から780リエル(約21.8円)に引き下げるとしています。
 カンボジア北部国境地帯にあるプレアビヒア州やウドンミエンチェイ州は、これまでカンボジアの基幹送電網に連結されておらず、小型発電所により細々と電力を供給していました。電力料金の安いラオスから電力を安定供給することにより、電力事情は一気に改善するものと見られます。カンボジア政府は、2020年までに国内のすべての村落に電力を供給するという目標であり、こうした様々なアイデアと地道な努力による地方電化の進展が期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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