新聞報道によりますと、タイでは、2015年のアセアン経済共同体設立による貿易の自由化進展により、カンボジア産の米がタイに流入することが懸念されているとのことです。タイでは、政府により米の高額買取制度が導入されましたが、これにより、タイ産の米の価格の硬直化を招くだけでなく、品質改善努力にも悪影響があったとされています。一方、カンボジア米、特に香り米については、タイでもその評価を高めていることに加え、価格も安いという優位性が高まりつつあります。
このため、タイ米輸出協会では、アセアン経済共同体設立により、カンボジア米がタイに大量に流入することを懸念しています。タイの中央部、東北部の米関連産業では、アセアン経済共同体が出来上がる前に、カンボジア国内に精米所を建設する投資を行う企業が増えてきているとのことです。