アジアの"いま"

鈴木 博
2014/08/06 09:30
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ミネベアは液晶パネルに裏側から光を当てる「バックライト」の生産で東南アジア内の分業を進める計画です。人手がかかる組み立て作業は人件費の安いカンボジアに集約し、タイや中国では自動化に向く部品を増やすとしています。東南アジアでの生産再編に50億円を投じる予定です。スマートフォンの普及で液晶パネルの需要が伸びるなか、東南アジア内で効率的な生産体制を敷いてコスト競争力を高めるとしており、いわゆる「フラグメンテーション」を活用した体制を目指します。ミネベアのLEDバックライト事業の売上高は2014年3月期で約630億円と全体の2割弱を占めています。設備増強と顧客の開拓を進めることにより、2017年3月期までに1100億円に引き上げる計画としています。

 

2015年2月までにカンボジア工場の能力をこれまでの2倍の月産2千万個に引き上げる計画です。プノンペン経済特区に構える拠点に、発光ダイオードや液晶に光を当てる「導光板」を組み合わせるためのクリーンルームや製品の検査装置を増設します。モーターの製造など他のラインと合わせて現在6000人の従業員数も4割程度増やしたいとしています。タイと中国の工場では導光板やLED素子を並べる作業など自動化しやすい部品の生産を主に担当させ、タイと中国の工場でつくった部品をカンボジアで液晶パネル用バックライトとして組み立て、液晶パネルメーカーに出荷する計画です。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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