アジアの"いま"

鈴木 博
2017/04/05 12:42
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 国連開発計画(UNDP)は、毎年「人間開発報告書」を発行していますが、その2016年版が3月21日に発表されました。
 この報告書の中では、各国の「人間開発指数(HDI)」が計算され、それに基づいて各国の順位が発表されています。指数は、3つの要素、長寿で健康な生活(出生時平均余命で測定)、知識へのアクセス(成年人口の平均就学年数と入学年齢児童の予測就学年数で測定)、一定の生活水準(2011 年の購買力平価(PPP)ベースのドル価による 1 人当たり国民総所得(GNI)で測定)を指数化したものです。数字が1に近いほど、人間開発の達成度が高いことになります。
 カンボジアの2011年のHDIは、0.563で、188カ国中143位(前年も143位)でした。1位は、ノルウェー、日本は17位でした。
 カンボジアは、東アジア・太平洋地域平均と全世界平均(各0.720、0.717)を大きく下回っているもの、1990年(0.357)からの伸び率は57.8%と、域内最高水準でした。カンボジアの平均余命は68.8年、平均就学年数は4.7年、一人当たりGNIは3095ドル(約34万円)でした。
 UNDPのナポレオン・ナバロ上級政策顧問は「人間開発を取り巻くカンボジアの状況は着実に改善されているが、今後はこの成長を維持することが課題。特に他国に比べて遅れが目立つ教育環境の整備に力を注ぐべき。」と述べています。

人間開発報告書2016新聞発表(和文)
http://www.jp.undp.org/content/dam/tokyo/docs/Publications/HDR/2017/UNDP_Tok_HDR2016PressRelease_20170321.pdf

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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