2月16日、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)は、プノンペンロジスティクスセンター開発に関連し、カンボジアのWorldBridgeグループ及びシンガポールのYCHグループと協力協定を締結したと発表しました。この協定に基づき、国際金融公社は、技術・商務・法務・環境・社会等の各分野で事業を強化し、国際的金融機関からの融資を誘致できるように協力するとしています。
プノンペンロジスティクスセンターは、プノンペン西部サムロン地区にコンテナ輸送を中心としたロジスティクスの拠点(面積98ヘクタール)を建設するものです。ロジスティクスコンプレックスの建設予定地は、鉄道北線と南線が分岐する地点で、鉄道北線と南線と道路の環状3号線に囲まれたところです。この場所は、もともと、南線でシアヌークビルから運んできたコンテナを積降するコンテナヤードの予定地でした。しかし土地取得問題等で、計画は塩漬けとなっていました。この場所は、鉄道北線と南線に直結する好立地です。また、最近開通したシアヌークビルへの高速道路の入口もすぐ近くです。更に、最近整備された環状3号線によって、国道4号線及び5号線、6号線と直結しています。今後の環状3号線整備によって、国道1・2・3号線にもつながることが期待されます。
現在、鉄道南線のコンテナについては、国道4号線に近いドライポートにおいて、南線本線上で貨車から積降が行われています。今後のコンテナ輸送の迅速化のためにもプノンペン側の大型コンテナヤードの整備は不可欠であり、協定を活用して、早期に建設が開始されることが期待されます。