アジアの"いま"

鈴木 博
2017/12/06 11:21
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 国際協力銀行(JBIC)では、毎年、海外で事業を行っている日本の製造業企業に「わが国製造業企業の海外事業展開の動向」に関するアンケート調査を実施しています。今年は602社から回答を得ています。今回の調査では、「中期的海外事業展開見通し」や「海外事業展開実績評価」、「有望事業展開先国・地域」などに加え、個別テーマとして「製造業の提供するサービス」、「製造業が事業展開先で受けるサービス」、「現地法人の経営管理」等についても調査が行われました。
 調査の結果として、海外生産比率、海外売上高比率については昨年度からやや低下し、事業展開見通しについては、海外事業の強化・拡大姿勢は2011年度をピークに漸減傾向が続いているとして、海外事業展開姿勢に一服感があるとしています。また、中期的な有望国では、第1位は中国(前回2位)、第2位インド(前回1位)、第3位ベトナム(前回4位)となっています。カンボジアは20位(前回17位)となりました。周辺国では、タイ4位(前回5位)、インドネシア5位(前回3位)、フィリピン8位(前回8位)、ミャンマー9位(前回9位)等でした。なお、中堅・中小企業に限ると、カンボジアは11位(前回13位)と更に順位が上がります。
 製造業が事業展開先国で受けるサービスは、地場企業の利用も多いものの、質は日系への評価高くなっているとしています。法務・会計・税務サービスについては、地場の事務所の利用割合が高く、物流についても、地場企業の利用が日系に比べてやや高くなっています。他方、これらのサービスの質については、日系事務所・企業への評価が高くなっています。マーケティング・広告については、日系事務所を利用する割合は低く、デザイン・設計については、そもそもサービスの利用自体が少ないと分析しています。

国際協力銀行のサイト
http://www.jbic.go.jp/ja/information/press/press-2017/1122-58812

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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