アジアの"いま"

鈴木 博
2022/12/20 19:53
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 日本に一時帰国した後、カンボジアに戻る旅の実際です。カンボジアは、既に新型コロナ関連の入国規制を完全に撤廃しており、証明書等の書類は一切必要ありません。

 出発当日は、久しぶりにリムジンバスで東京シティエアターミナル(TCAT)から成田空港に向かいました。久しぶりのTCATは、すっかりさびれていて残念な感じでした。今回の帰途は、アシアナ航空でインチョン経由でした。成田でのチェックイン時には、コロナ関連の特段のチェックはありませんでした。成田空港の商店街や免税店街は、前回は全滅状態でしたが、今回は半数程度が開店している感じでした。楽しみにしているつけ麺の富田は休業が続いていました。免税のブランド店は、ティファニー等が開店していて、少し賑わいを見せていました。

 アシアナ航空に搭乗すると、特段変わったところはありません。インチョン空港では、トランスファー客については、到着時のコロナ関連のチェックはなく、セキュリティーチェックも特段変わったところはないようでした。インチョン空港の免税店は、全店が開店していました。お客さんの数は少ないかと思いますが、地道な努力を続けていると感じました。ほんのわずかな政策的な違いや、やる気の違いが、結果として成田空港と大きな差となっていると思われます。

 プノンペン空港では、コロナ関連規制が撤廃されているので、必要書類は、いつもの入国カード・税関申告書だけです。いつもと変わらない入国手続きを終え、荷物をターンテーブルからピックアップして、税関を抜ければOKです。到着からここまでにかかった時間は15分ほどでした。成田空港到着時の書類や手続の煩雑さと比べると、はるかに合理的・効率的で、非常にスムースでした。日本到着時の手続の早期改善が必要であると強く実感します。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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