2012年6月ミャンマーと国際関係の環境下、世論も含め過去に後戻りできない状況である。そして、まだまだ日本の製造業などの中小企業からの投資は過熱する雰囲気は見られない期待感の段階である。
“期待”とはアセアン最後のオアシスというイメージを持つからである。しかし外国からの投資を積極的に取り込むにはこれまでの規制緩和、投資制度、金融、工業団地、交通等々の各種インフラを整備する必要がある。
2011年3月30日、現テイン・セイン大統領が就任し前向きな政策によってミャンマーは発展の兆しを見せており、世界のマスコミ報道はミャンマーの情勢を追っている。ある意味の国の発展とリンクするのは外国企業の誘致であるが、需要と供給でのバランスでは現在のヤンゴンは外国人向けホテル、オフィス、外国人向けサービスアパートメントは供給不足の感もある。
現在における米国からの経済制裁の緩和は“投資と金融”における限定された分野だが6月段階では双方の交渉における詳細が見えない状態。そんな中、一部の富裕層や海外でビジネスを成功させたミャンマービジネスマンからの投資マネーが流通し土地などの価格が高騰している一面もある。
世界最大大手企業のコカコーラ社は60年振りにミャンマーでの販売を近く開始するという明るく着実に一歩一歩進んでいるミャンマーが見える。それだけにミャンマーを注視する必要性があるのではないだろうか。
2012年4月にはヤンゴンに大型ショッピングモール Junction Square(ジャンクション・スクエア)がオープンし日本からはダイソーなどの1,800チャット(約180円)均一ショップ、高級化粧品の資生堂などもテナント入居をしている。その他、周辺諸国のタイ大手CPグループやタイ飲食チェーン店舗なども積極的にミャンマー市場を狙っている。
■ミャンマー・インデックス
国名: ミャンマー連邦共和国 The Republic of the Union of Myanmar
国土: 67.7万平方キロメートル(日本の約1.8倍)
人口: 6,118万人(2010年)
首都: ネピドー
通貨: チャット Kyat
在留邦人: 516人(2010年在ミャンマー日本大使館)
■今後のミャンマーでのイベント動向
2012年12月 シーゲーム(アセアン地域内スポーツ競技大会)をヤンゴンで開催予定。
2013年 世界経済フォーラムをヤンゴンで開催予定。
2014年 アセアン議長国就任予定。
㈱アークビジネスサーチでは現地調査会社とMOUを締結し今後ミャンマービジネスの可能性調査(FS)の事業を通じて情報を提供していきます。