ミャンマーの通信事業者はMPT一社のみで、SIMの販売価格はなんと$250~$310、世界的にみても稀にみない異常な高価格である上に、外国人の直接的な購入は不可能である。日本キャリアは大手3社がローミングサービスを提供しているが、発信280円~500円/分と高価格。タイのキャリアはAISのみが通話ローミング可能であるが、データローミングサービスを提供している通信キャリアは未だない。この状況下、ミャンマーへの出張者にとって、通信手段を確保することは困難であり、ただでさえ忙しい出張中に煩わしい思いをすることになる。
そんな折、4月に入りMPTが低価格SIMカードの発売を発表した。1枚Ks1,500(約$1.7)。しかし、この低価格SIM、販売数や利用制限が大きく使い勝手が良くない(15日間以上チャージしないとSIMが無効になる、2ヵ月間でKs5,000(約$5.8)使い切らないとチャージ金額が無効になるなど…)。ちなみに、MPTは将来的に民営化されることがすでに発表されているので、今後はミャンマーのSIMカードは、より安価になり手続きも簡素化されることは間違いないだろう。
とはいえ、このように変化が著しい環境の中、テレコムスクエア(本社:東京)が出張者にとって大変嬉しいサービスの提供を開始した。ミャンマー用Wi-Fiルーター及び携帯電話のレンタルサービスである。Wi-Fiルーターは、レンタル料金$15/日の定額制で使い放題。携帯電話は$4/日、通信料金は発信$0.05/秒、着信0.04/秒の秒課金制度。ポストペイド型商品のためSIMカードの購入が不要なので、残高を気にする必要がなく、また料金をチャージする手間が省けるのも嬉しい。
また、オンライン予約を受け付けていて、クレジットカードでの支払いが可能。商品は、宅配にてミャンマー国内の指定ホテルにデリバリーしてくれる。チェックインの際に受取り、チェックアウト時にも同様にホテルに返却するだけで良い。もちろん24時間のサポートデスクも完備している。ビジネスマンの時間と手間を省き、大変使い勝手の良い利便性に特化したサービスを提供していると感じる。
現在のところ、ミャンマーでWi-Fiルーターのレンタルサービスを提供しているのはテレコムスクエア1社のみである。
■サービス概要
Wi-Fiルーター:$15/日(定額制)
携帯電話:$4/日
支払方法:クレジットカード
受取方法:宅配(現地ホテル等にデリバリー)