アジアの"いま"

鈴木 博
2022/02/09 09:42
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 1月16日から22日まで、シアヌークビルでASEAN観光フォーラムが開催されました。各国の観光大臣等や観光業界関係者500人以上が参加しました。1月19日に、ASEANとして、公式に観光セクターの再開を宣言しました。観光の再開は、各国での健康安全規則等に従うとともに、共通デジタルワクチンカードの導入等を行いつつ実施されるものです。

 ASEAN観光フォーラムにあわせて、1月 19日に、ASEAN+3観光大臣会合(ASEAN10カ国、日本、中国、韓国)が開催され、日本から渡辺国土交通副大臣がオンラインで参加しました。会合では新型コロナウイルス感染症の影響下においてASEAN+3各国がこれまで実施した観光施策に関する情報・意見交換を行い、共同声明を採択しました。渡辺副大臣からは、今後の国際交流の再開に向けて持続可能な観光に関する取組や無料Wi-Fiなどの受入環境整備を進めていく旨発言するとともに、日本アセアンセンターによる人材育成支援をはじめとした我が国のASEAN各国との交流拡大に向けた取組を紹介し、多くのASEAN諸国から感謝の意が述べられました。

 カンボジアへの訪問客数は、2019年に過去最高の661万592人を記録しました。しかし、新型コロナの影響で、2021年には19万6491人まで減少しています。カンボジア観光省では、2019年のレベルまで回復するのは2025年までかかる可能性があるとしています。

 カンボジア経済にとって、観光業は主要エンジンの一つであり、海外からの観光客の激減は、厳しい打撃となっています。早期の回復を図るために、カンボジア政府では入国規制の全面的緩和に加えて、観光回復に向けた政策の実施を行っています。カンボジアと周辺諸国を結ぶ航空便も2021年12月から再開が相次いでいます。官民協力して観光回復に向けた努力を継続していくことが必要と見られます。

日本の国土交通省の発表

https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics07_000121.html

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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