アジアの"いま"

鈴木 博
2012/03/21 09:22
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国際通貨基金(IMF)は、IMF協定第IV条に基づき、毎年加盟国政府と政策協議を行うこととなっています。昨年10月に行った2011年の協議結果詳細について、2月27日にIMFから発表がありました。

 

主なポイントは、

①カンボジア経済のエンジンである縫製業輸出、観光は好調が続く。不動産はゆっくりと回復。2011年の成長率は5.8%、2012年は6.5%と予測。

②農業は洪水の影響で減速。農業を除いた2011年の成長率は7.6%に達する。

③物価上昇は問題なし。2011年は5.6%、2012年は4.3%。

④外貨準備は30億ドル(輸入の4.3か月分)を越えており安定的。

⑤欧米の経済減速の影響については懸念材料。

等です。

 

非常に詳細な英文のレポートですが、統計数字等については最も信頼が置けます。下記のIMFのサイトをご覧ください。

 

【サマリー】

http://www.imf.org/external/np/sec/pn/2012/pn1219.htm

 

【レポート】

http://www.imf.org/external/pubs/cat/longres.aspx?sk=25741.0

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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