マルチ化されたチェンマイ・イニシアティブは、日中韓とアセアンの合計13か国で経済危機等の際に外貨を融通しあう仕組みです。新聞報道によりますと、現在合計1200億ドル(約10兆円)の資金枠を倍増することで合意する見通しとなったとのことです。ヨーロッパの債務危機の波及に備えることが目的と見られます。
3月27日からプノンペンで開催されている各国の財務省の幹部級会合を経て、5月に予定されているASEANプラス3(日中韓)の財務相・中央銀行総裁会議で正式に合意する見込みです。
カンボジアは、この仕組みに2009年から参加し、1.2億ドル(約100億円)を分担し、緊急時には6億ドル(約500億円)までの資金融通を受けられることとなっています。カンボジアは昨年末で30億ドル(約2500億円)を超える外貨準備を保有していますが、今回の資金枠倍増で更に強い備えができるものと期待されます。