2月29日、プノンペン上水道公社で、新規株式公開(IPO)の説明会(「ロードショー」と言われます)が開催されました。カンボジアとしては初のIPOとなります。会場は300人以上の参加者で一杯となりました。
プノンペン上水道公社のエクソンチャン総裁、カンボジア証券取引委員会のミンバンコサル事務局長、幹事証券会社であるトンヤン証券(韓国系)のハンキュンテ現地法人社長等が、IPOの手続きや、プノンペン上水道公社の実績等について説明しました。会場からは多数の質問が寄せられ、丁寧な回答がなされていました。
今回のIPOでは、株式の15%に当たる約1300万株が対象となります。公開価格を決定するためのブックビルディング入札がまず行われ、3月13日に締め切られました。ブックビルディング入札の結果は、3月23日夜に発表されました。入札の価格制限は、4050リエル(約1ドル)~6350リエル(約1.57ドル)とされていましたが、初のブックビルディング入札は大変な人気で、一般売り出し価格から上限価格までの間の価格帯(6300~6350リエル)に売り出し株式数の合計17倍程度の入札があった模様です。約850人(社)の投資家が応札し、そのうち516人が落札しました。この結果、一般売出し価格は、6300リエルに決定されました。
次は3月29日から4月4日まで、この価格で一般売出しが実施されました。売出し株式数が限られているため、こちらも人気が集中しました。
順調にいけば、プノンペン上水道公社株のカンボジア証券市場への上場は、4月18日となる予定です。