4月3日~4日に、プノンペンで東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開催されました。
南シナ海で中国と激しく領有権を争うフィリピンやベトナムは、紛争解決のために法的拘束力を持つ「南シナ海行動規範」の制定を強く主張したとのことです。また、規範の草案策定段階から中国が参加することに反対を表明し、タイも賛成しましたが、議長国のカンボジアは中国を参加させたい意向で、双方の溝は埋まらず、草案策定に向けた進展はみられなかった模様です。
各国は2015年のASEAN共同体発足を前に、ミャンマーの経済発展の遅れを懸念しており、会議では協力してミャンマーを支援することで一致しました。同国の補欠選挙は「自由で公正に行われた」と評価し、声明で「経済制裁の解除はミャンマーの民主化と経済発展に寄与する」と強調しています。
北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルの発射計画については、フィリピンに破片落下の恐れもあり、各国は「北朝鮮に自制を求める」と決議しました。