アジアの"いま"

鈴木 博
2012/04/25 16:31
  • Check

4月21日、東京の迎賓館において、第4回日本・メコン地域諸国首脳会議が開催されました。出席者は、野田総理(議長)、フン・セン・カンボジア首相、トンシン・ラオス首相、テイン・セイン・ミャンマー大統領、インラック・タイ首相、ズン・ベトナム首相です。

 

会議では、日本とメコン地域諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)の首脳が一同に会し、2009年に採択された「東京宣言」に代わる2015年までの新たな指針である「東京戦略2012」を採択しました。その3本柱は以下の通りです。

 

第一の柱:域内の連結性の支援を行う「メコン連結性を強化する」

第二の柱:メコン地域の経済成長のための投資や貿易を促進する「共に発展する」

第三の柱:自然災害、母子保健対策等を行い、「人間の安全保障及び環境の持続可能性を確保する」

 

これを実現するため、日本より、メコン地域諸国の発展に貢献する、事業総額約2兆3千億円と見積もられる主要インフラ案件(57案件)のリストも提示されました。日本のODAについて、来年度以降3年間で円借款等を活用し、約6,000億円の支援を実施することを表明しました。

 

この他、朝鮮半島問題等についても話し合われました。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA