アジアの"いま"

鈴木 博
2012/07/19 11:38
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タイとカンボジアの両政府は、カンボジア北部の寺院遺跡プレアビヒア周辺からの兵力撤退を7月18 日に開始しました。国際司法裁判所(ICJ)が昨年7月18 日、両政府に兵力撤退を命令してから1年になることを機に、両政府は撤退を開始するものです。カンボジアのフン・セン首相が、7月13日カンボジア・シェムリアップを訪問したタイのインラック首相に撤退開始を伝え、タイ側も撤退開始を決めたものです。カンボジアは兵士485人を撤退させ、代わりに国境警察官と観光警察官の計350人を配置するとしています。

 

インラック政権になって以降、カンボジアとタイの関係は劇的に改善しており、経済面でも両国の協力関係が深まることが期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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