アジアの"いま"

鈴木 博
2012/07/26 09:55
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バッタンバン州の今年上半期のキャッサバの作付面積は、5万4000haと昨年同期の6万6000haから18%の減少となりました。原因としては、昨年来のキャッサバの価格低下と、収穫後の倉庫不足が挙げられています。倉庫が不足していると、値段が安い時でも売りに出さざるを得ないため、生産者側に不利となります。また、4月にタイ政府によって、カンボジア産のキャッサバのタイへの輸出が一時差し止めになった事件も影響していると言われます。

 

農家ではキャッサバを止めて、トウモロコシに転作しているところもあり、トウモロコシの作付面積は、昨年の2万7000haから今年は5万4000haへと倍増しているとのことです。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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