アジアの"いま"

鈴木 博
2012/09/27 06:33
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9月12日に開催されたASEANエネルギー相会議の際に、カンボジアのスイ・セン鉱工業エネルギー大臣は、タイのアラック・チョンラタノン・エネルギー大臣と会談し、タイからの電力輸入枠の拡大を求め、タイ側と合意したとのことです。

 

カンボジアの西部の都市、バッタンバンやシェムリアップはタイからの輸入電力が重要な役割を果たしており、これまでの輸入枠の80~90MWから、合意後は120MWまで増加の見込みです。海岸沿いのコッコンでは、これまでの4MWから11MWに増加します。

 

カンボジアでは、建設中の水力発電所や送電線が完成するまでは、西部はタイからの輸入電力、プノンペンを含む東部ではベトナムからの輸入電力に頼らざるを得ない状況となっており、現在電力使用量の4割程度を輸入電力で賄っています。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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