アジアの"いま"

鈴木 博
2012/10/10 14:20
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2016年の商業生産開始を目指す、カンボジアの海上油田について、開発主体のシェブロンとカンボジア政府の交渉が大詰めを迎えている模様です。シェブロンや日本の三井石油開発等のジョイントベンチャーが開発を進めているブロックAは、シアヌークビルの沖合157kmにあり、4709平方kmの広さです。シェブロンは既に18本の試掘井を掘って、原油の埋蔵を確認しており、商業生産時には10カ所にリグを建設するとしています。

 

カンボジア政府筋によりますと、カンボジア政府の取り分は、石油価格や生産・開発コストにもよりますが、全体の70%~80%程度になるとしています。カンボジア政府は交渉妥結後、今年末までにシェブロンに最終的なライセンスを与えるものと見られています。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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