アジアの"いま"

鈴木 博
2013/03/28 12:23
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がカンボジア国内で進めてきたバイオマスを利用したエネルギー・環境技術実証開発プロジェクトの実証サイトが完成し、3月20日に現地で運転開始式が行われました。

 

このプロジェクトは、農村地域の精米所に籾殻などのバイオマスを燃料とするガス化発電システムと省エネ型籾殻分離システムを導入し、精米所への電力・熱の供給や精米品質の向上を図るとともに、燃料として使用した後の籾殻灰を土壌改良剤(肥料)として利用する、新エネルギー、省エネルギーと環境技術の”三位一体”プロジェクトです。電化率が低い地方の農村地域の精米所に籾殻ガス化発電機やガス化炉、炭化装置、高効率精米機などを設置、(1)籾殻ガス化発電による精米工場への電力の供給、(2)発電用燃料として使用した後の籾殻灰の土壌改良剤(肥料)へのリサイクル、(3)省エネ型籾殻分離システムによる農業の生産性向上、という複合メリットを生み出すものです。

 

NEDOの新聞発表

http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100182.html

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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