アジアの"いま"

鈴木 博
2013/04/04 11:38
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3月25日にプノンペン商業銀行は、プノンペンタワー支店を開設するとともに、同支店内に日本人担当者が常駐する「ジャパンデスク」を開設しました。プノンペン商業銀行は、現在、日本のSBIが40%、韓国企業が60%の株式を保有していますが、今年、SBIが過半数の株式を取得することで合意しています。プノンペン商業銀行は、カンボジア経済の好調の波にも乗り、カンボジアの地場中堅企業への貸付を順調に増やし、2012年の利益も2011年に比べて倍増の267.8万ドル(約2億5000万円)に増加させています。

 

プノンペンタワー2階に開設したジャパンデスクでは、日系企業・個人向けの預金や送金のサービスを充実させていく予定としています。ドル建て預金では、1年定期で6.2%、5年定期では8.0%と、カンボジア国内の商業銀行では最高クラスの金利となっています。また、カンボジアの商業銀行では、海外からの送金を受け取るときに手数料(送金額の0.1%程度)を取られますが、プノンペン商業銀行ではこれを無料としています。

 

プノンペン商業銀行の今後の活躍が大いに期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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