カンボジアでは現在、国営のロイヤル・アンコール航空が営業していますが、これに続く第二の航空会社がスタートします。カンボジアの大手財閥のロイヤルグループ社が51%、フィリピンのサン・ミゲル社が49%を出資する「カンボジア航空」です。サン・ミゲル社は、ビール製造を中心としていますが、フィリピン航空の株式の49%を保有しています。
4月2日に、ソク・アン副首相も参加して、ロイヤルグループのクット・メーン社長と、サン・ミゲルのラモン・アン社長との間で調印式典が行われました。カンボジア航空は、今年10月から国内線の運航を開始し、将来的には国際線にも進出したいとしています。国内線についても、プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルの3空港に加えて、バッタンバン、ラタナキリ、モンドルキリ等の現在ほとんど使用されていない空港への路線も検討したいとしています。カンボジア航空では、国内線用にプロペラ機のダッシュ8を2機、国際線用にエアバスA321を2機導入する予定とのことです。
今後、ロイヤル・アンコール航空との間で競争が激化するものと見られますが、両社ともカンボジアの今後の航空需要の増加を理由に、競争は怖くないとしています。