カンボジアで国連平和維持活動(PKO)に参加していた岡山県警警視、高田晴行さん(当時警部補、33歳)が武装集団に殺害された事件から20年となった5月4日、日本とカンボジア双方で追悼行事が行われました。
1993年5月4日昼過ぎ、タイ国境に近いカンボジア北西部のバンテイメンチェイ州アンピル村で、同村に駐在している国連カンボジア暫定統治機構の日本人文民警察官5人が、オランダ海兵隊UNTAC部隊の護衛を受け、国道691号をパトロール巡回中に、ポルポト派とみられる身元不明の武装ゲリラに襲撃されました。10人程度とみられる武装ゲリラは、先頭車両を対戦車ロケット弾で攻撃し、車列が停止すると、自動小銃で一斉射撃をしたとのことです。オランダ海兵隊も応戦したが、現場で高田警部補が死亡、他の4人の日本人文民警察官も重傷を負い、ヘリコプターでバンコク市内のプミポン空軍病院に搬送されました。
日本では、高田警視の母幸子さん(80)ら遺族が岡山県倉敷市にある墓地を訪れ、事件現場近くにある学校を建て替える計画を報告しました。事件を風化させないようにと新しい学校名は「高田晴行スクール」とする計画で、協力を呼びかけています。
カンボジアでは、在カンボジア日本大使館の呼びかけで「故高田晴行警視慰霊の集い」が、プノンペンのタンコーサン寺院で行われました。
カンボジアのために命を懸けた日本人がいたことを決して忘れてはならないと強く思っております。高田警視と中田さんのお二人のご冥福を心よりお祈りしております。
ブログ「カンボジア経済」2013年4月21日「カンボジア国連ボランティア中田さんの死から20年」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/7a99f3743c0cf99e83c32e6868b91cd8