アジアの"いま"

鈴木 博
2013/05/22 23:54
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カンボジアでは交通事故が重大な社会問題となっています。2012年には、1977名が死亡し、5352名が負傷しています。カンボジアでは、現在、バス等の商用車のみ、法律で保険への加入が義務付けられています。カンボジアは、ASEAN諸国の中で、強制保険制度がない唯一の国だとも言われます。このため、カンボジア政府では、保険への加入を全ての自動車保有者に義務付けるための法律改正案を作成し、まもなく閣僚評議会での承認を経て国会に上程される予定となっています。

 

カンボジアで交通事故を起こすと、多額の保証金の支払を恐れて、ひき逃げをするケースも多いと言われます。保険の強制化により、ひき逃げを減らし、交通事故死亡者数を減少させるとともに、被害者への保障がきちんと行われることが期待されています。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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