アジアの"いま"

鈴木 博
2013/06/05 20:28
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カンボジア商業省の発表によりますと、今年第1四半期(1月~3月)のカンボジアの化粧品・関連製品の輸入額は、前年同期比130%増の990万ドル(約10億2000万円)に達しました。カンボジアでの富裕層の増加や、いわゆる中間層の勃興で、化粧品への関心や需要が急激に伸びているためと分析されています。

 

プノンペンでも、日系の「デ・グラン・ジャパン」といった高級美容室が多くの顧客を集めています。また、ネイルアートも盛んで、日本のネイル技術を活かした「美サロン」もあります。ファッション誌も、「ソブリン」、「Fマガジン」等の洗練されたものが増えてきています。

 

プノンペンの街では、韓国や中国の影響が強く、これらの国々のファッションをまねることが多いようです。今後は、日本のソフトパワーがカンボジアでプレゼンスを確保していくことも期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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