カンポットセメント(タイのサイアムセメントとカンボジアのカオウチュリィグループの合弁)は、中国製の機器による第2工場の建設を発表しました。現在の第1工場の生産能力は、2800トン/日ですが、第2工場は2500トン/日であり、生産能力は概ね倍増となります。第2工場の機器は、中国の中信重工機械(CITIC Heavy Industries)から輸入される予定で、2015年の完成・稼働を見込んでいます。
2015年には、タイのサイアム・シティ・セメント社とカンボジアのチップモン・グループにより、年産150万トンのセメント工場も完成する見込みとなっています。
カンポットセメントでは、最近のカンボジアの建設業界の好調によるセメント需要の増加を強気にみていることに加え、輸出についても検討中としています。チップモン・グループでも、需要を強気にみており、カンポットセメントの第2工場は脅威ではないとしています。
アジアの"いま"
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鈴木 博
2013/06/19 19:15
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鈴木 博
コンサルタント カンボジア総合研究所 東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。 ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken |