アジアの"いま"

鈴木 博
2013/06/25 17:01
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第37回世界遺産委員会は、2013年6月17日から27日まで、カンボジアの首都プノンペン市にあるピース・パレス(首相府)で開催されています。世界遺産委員会の会期中の議事は約20項目あり、危機遺産リストや世界遺産リストに登録されている物件の保護管理状況の審議、新たな世界遺産候補物件の登録可否の審議等が行われます。

 

6月22日、委員会は、富士山(山梨、静岡両県)を世界文化遺産に登録することを正式決定しました。名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」で、日本で17件目の世界遺産となりました。日本が富士山の一部として推薦した景勝地「三保松原」(静岡市)も対象となりました。大変喜ばしいニュースです。

 

カンボジアは、議長国としてソク・アン副首相が議長を務めました。タイの攻撃を受けたカンボジアの世界遺産「プレアビヒア寺院」について、カンボジアの立場を世界遺産委員会をはじめ世界各国に理解してもらう重要な機会となったものと思われます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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