アジアの"いま"

鈴木 博
2013/07/10 13:34
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カンボジア商業省の発表によりますと、2013年上半期(1月~6月)の縫製品・繊維製品の輸出は、対前年同期比で32%増加し、15億5800万ドル(約1570億円)に達したとのことです。特に、EU向けの伸びが大きく、対前年同期比47%増の5億3200万ドル(約537億円)となりました。最大の輸出先であるアメリカ向けは17%増の6億6000万ドル(約666億円)となっています。

 

増加の要因としては、金融危機の恐れでスローダウンしていたヨーロッパのマーケットの安定化が挙げられています。また、アメリカの景気も明るくなりつつあり、これらの国々を主要マーケットとするカンボジアの縫製業は、当面好調が続くものと見られています。

 

カンボジアの縫製業は、カンボジアの輸出の7割以上を占める主要産業であり、カンボジア経済を牽引するメインエンジンの一つです。縫製業の好調は、カンボジア経済全体の高成長をしっかりと支えてくれるものと期待されます。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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