アジアの"いま"

鈴木 博
2013/08/28 12:59
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8月21日にカンボジアのSBIロイヤル証券は、タイ大手証券会社であるFinansia Syrus Securities Pcl.と業務・資本提携を行うことについて基本合意致したと発表しました。

 

SBIホールディングスでは、「このたびの業務・資本提携により、SBIロイヤル証券ではタイを中心にカンボジア以外から投資家を誘致することができるほか、IPO引受において業界トップの実績を誇るFinansia Syrus Securitiesの投資銀行業務に関するノウハウや専門的知識を取り込むことで、更なる事業の発展に資するシナジーを生み出すことができると考えております。他方、Finansia Syrus Securitiesは、他のアジア諸国と比べてのカンボジアの経済成長の速さ、また今後見込まれるIPO案件への期待等からカンボジアでの事業展開を志向しており、このたびの業務・資本提携の締結に至りました。」としています。

 

カンボジアの証券市場は、選挙の影響もあって、今年7月には取引が全くない日が12日間に及びました。また、8月に入っても出来高が100株未満の日が5日間もある状況(8月20日現在)です。今回の提携のような動きにより、カンボジア証券市場が少しでも活性化されることが期待されます。

 

SBIホールディングス株式会社の新聞発表
http://www.sbigroup.co.jp/news/2013/0821_7196.html

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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