アジアの"いま"

鈴木 博
2013/09/11 15:47
  • Check

今年上半期(1月~6月)のカンボジアのキャッサバの輸出量は、2012年上半期の63万4317トンから55%も減少し、28万8109トンに留まりました。大きな要因は、タイが導入した輸入制限で、タイ国内でのキャッサバの収穫期にカンボジアからの輸入を厳しく制限しています。このため、タイの仲買人は、タイ国内で不足がある場合にのみカンボジアに買付に来ていると言われます。タイは、カンボジアのキャッサバ輸出にとって最大の市場であり、これにベトナム、中国が続きます。

 

カンボジアでのキャッサバの価格は、全般には大きく下がっていないと言われますが、品質が低い農家では、かなり低い価格となっているとのことです。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA