アジアの"いま"

鈴木 博
2013/10/23 13:27
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2013年1月~8月のカンボジアからのキャッサバの輸出は、対前年同期比56%減の28万8000トンに留まりました。金額ベースでみても、前年同期の3500万ドル(約35億円)から1510万ドル(約15億円)に大幅に減少しています。要因としては、タイマーケットでの余剰が大きいものと見られ、タイの農家では2012年に収穫したものがまだ在庫として残っているとのことです。飼料やエタノール用に需要が大きい中国向けも、カンボジアからは、タイを経由するものが多いため、タイでの需給が大きく影響すると言われます。

 

なお、先月来の洪水は、カンボジアのキャッサバ生産に影響するものと見られます。コンポンチャム州等では、洪水によりキャッサバを栽培する農地が水浸しになる等して、来年収穫するためのキャッサバの作付が出来ない状況にある場所も出ているとのことです。

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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