アジアの"いま"

鈴木 博
2019/10/30 07:49
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 10月15日、国際通貨基金(IMF)は、世界経済見通し(WEO)2019年10月版を発表しました。世界経済については、「各国で成長の同時減速を続けており、2019 年の成長率は再び下方修正され、世界金融危機以降で最も低い 3.0%と予測されている。各国の景気拡大が同時進行した2017 年の 3.8%と比べると、これは深刻な落ち込みと言える。この景気低迷は、高まる貿易障壁、貿易や地政学的な情勢をめぐる不透明感の増大がもたらした帰結である。」としています。
 このように世界経済の成長率が鈍化している中ですが、カンボジアは高度成長が続くと予測しています。2019年7.0%(前回予測6.8%)、2020年6.8%(前回6.7%)と好調が続くとしています。また、2021年以降も、2024年まで6.5%~6.7%の成長が続くと予測しており、中期的にも好調な成長が続くとしています。一人当たりGDPも、2013年に1000ドルを突破して1013ドルとなり、2019年1621ドル、2023年にはついに2000ドルを突破して2024年には2260ドルに達すると見ています。物価上昇率は、低位安定を予測しており、2019年2.2%(前回2.5%)、2020年2.5%(前回2.8%)と見込んでいます。輸出も順調な増加を見込んでおり、2019年12.5%増、2020年12.9%増と見込んでいます。こうした輸出増等により国際収支も問題ないと見ていて、経常収支の赤字(対GDP比)も2019年12.5%、2020年12.3%と安定的に推移し、2024年には8.8%にまで低下すると予測しています。

国際通貨基金(IMF) 世界経済見通し2019年10月版(和文新聞発表)

https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2019/10/01/world-economic-outlook-october-2019

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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