4月1日からタイの最低賃金が一斉に引き上げられたのはご存知と思うが、その上げ幅は首都バンコクと周辺県、南部プーケットの計7県で1日300バーツに、その他70県では40%の引き上げに留まった。
インラック首相は「生活コストは上昇の一途を辿っている。ここ数年の労働賃金を見れば引き上げ幅は妥当だ。国民の生活水準向上には必要である」と述べているが、産業界は中小・零細企業計220万社のうち98%が影響を受け、その内10%の20万社は閉鎖もしくは移転を余儀なくされると反発、再引上げ延期及び民間の提案や要請にもっと耳を傾けるよう要求している。
しかしながら、目下、政府は、
・政府の政策に従えない企業は、他国に移転すべきである。
・直面している労働力不足はさらに加速する。
・移転する企業は全面的に支援しよう。
・労働集約型産業をタイで維持、支援していくことはかなり難しくなってきている。
・タイに留まる企業は競争力向上に向けた改革を実施せねばならない
と強硬姿勢を貫いている。。。
そんな折に開催されていたバンコク国際モーターショーであるが、総入場者数は約190万人超に達し、自動車予約台数は前年の3万5,000台を大きく上回る5万7,000台、売上総額約800億バーツ超の過去最高の成果であった。
昨年の洪水問題で新車購入を控えていた消費者の購入欲の上昇と自動車メーカー各社の新モデル出展、政府の新車購入優遇策の後押しがあったためと思われるが、た自動車産業は益々絶好調である。今年の新車販売、生産台数も共に過去最高と言われており、まさに自動車業界、メーカー各社の復活劇と言えよう。